理学療法の学会では、経験年数1、2年の方を対象とする”フレッシュマン セッション”が最近増えてきました。入職したばかりの新人さんは協会の研修会や職場から学会発表を促された方もいると思います。
作成にあたっては先ずレジュメを作るところからスタートします~
レジュメの作り方に関してはこちらを参照してください~
以下に学会発表にむけての順序だてた内容について説明していきます~
ステップ① 学会を決める 地方 or 全国
所属されている病院や大学によって毎年エントリーしている学会があるかもしれませんので、先輩に確認してみましょう。それ以外の学会でも良いのですが、毎年エントリーしていると、発表しやすい環境であることが多いです。
福岡◯◯学会や大分◯◯学会といった県単位での地方学会では、勤務地から近く県内であることが多いですし、参加者は顔見知りな場合が多いです。逆に全国では、県外であることも多く、移動や宿泊する場所を決めなければ行けません。はじめは県内の地方学会から、発表の流れを経験して全国にチャレンジするのが先輩たちも指導がし易いかもしれないので良いかもしれません。
ステップ② 前年度のレジュメ、ホームページをチェック
前年度のホームページや抄録集を確認すると、レジュメの文字数制限や、締切日のおよそこの時期かなといった目安を確認することが出来ます。
ホームページなんかをみると、締切日が何回か延長されていることまで確認することが出来ます笑
ステップ③ 発表形式を決める
発表形式をポスターか口述か決めます。エントリーする段階では両方を選択しておいて、学会側にどちらか決めてもらう方法もあります。あとでそれぞれの違いについて書いています。
ステップ④ レジュメを査読してもらう
作成したレジュメをメールやアップロードによって学会へ提出をします。一度査読をしてもらい、学会で発表できる内容かどうかを審査のようなものです。査読の結果が返ってくるまでは数週間から数ヶ月かかる場合もあるので、次の準備を開始しましょう。
ステップ⑤ ポスター、PPの作成する
【ポスター発表の場合】
ポスター発表では大判一枚に内容を印刷して発表をするか、A4サイズの紙を何枚かに印刷して発表をするか決めます。先輩に相談するのが良いですね。所属している施設によってあると思いますし。ちなみにうちの施設は大判の印刷機器を持っていたので新人は大判で発表してました。せっかくなので初めは大判のものを作成してみると記念になるかもしれません。
【口述発表の場合】
ポスターとの違いは動画のようなデータを添付することができます。注意することは、データが重すぎてスライドの以降に時間がかかっていまうことがあります。事前に確認が必要です。
またポスターもそうですが、レジュメの内容とずれがないように注意して下さい。作成していくにつれて意外とズレてくることがあります。考察やまとめに向かって、考えながら作成していきましょう。
ステップ⑥ 時間を守って、ポスターは貼り付け、口述はデータ提出
【ポスター発表の場合】
ポスターの方は、会場に貼り付けをしにいきます。朝の9時前から昼前までに貼るように言われることが多いでしょうか。押しピンを渡されることが多いのですが、板が硬いときは指が痛くなるので、ハンマーを持参する強者もいます。ぼくはハンカチを使って指が痛くならないように貼っていきます。一人で貼るとズレたり、発表の流れによって配置のレイアウトを変えたりできるので、それを考えるのが楽しいです。
【口述発表の場合】
口述の場合は、会場でデータを提出するところがあるの提出をします。USBで送ったり、最近ではクラウド経由で送ることもあるので、方法を事前に確認できると安心です。文字化けをしないために注意したり、PDF化すると確実です。
ステップ⑦ 発表直前は座長に挨拶
発表前には、座長に挨拶をしておくと出欠も確認できるので、座長も助かると思います。座長によっては、事前にレジュメの内容を話せたりもするのでタイミングをみて挨拶しましょう。
ステップ⑧ 発表中は、爽やかに、時間厳守で
発表は、爽やかな印象は大切です。しっかり準備をしてきたと思うので、自信を持って発表されて下さい。時間を守ることも大切です。時間を超えてしまうと質疑応答がなくなってしまったり、他の演者にも影響したりしてしまうので注意が必要です。
ステップ⑨ 発表後、他の発表にも爽やかに参加するべし
座長によっては、活発なディスカッションを期待している先生もおられます。またセッションの中に自分の発表内容とかぶるような内容の場合は、内容もよく理解できると思いますので、その場の空気をよみながら、質問できるタイミングがあれば参加すると良い印象を与えることが出来ます。
ポスターの場合は、だいたい学会の最終日にポスターを回収してよいので、よいタイミングで剥がしに行きましょう。
まとめ 発表のチャンスがあれば、早めの挑戦がおすすめ
業界の傾向として、より経験年数が浅いうちに学会等で発表をさせることをよしとしています。
もし経験できるチャンスがあるのであれば、早めに発表する経験をつんでおきましょう。
僕は学生のころから発表できる環境作りが今後はのほうが重要だと思いますが。ちなみに、5年頃前に救急の学会に参加したときに、学生さんだけのセッションがあって、救急サークルを立ち上げた経緯とか活動とか発表をきいて感動したのを覚えてます。
今は国立系大学の学生さんが発表されているところを、よくみます。
参考にね~
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