臨床実習が始まる時期になりました。勤務している病院でも二名の学生さんが評価実習生として来られています。
今回は指導者として外れているので、遠くから見守っていると同時にぼく自身の学生だった頃を思い出します。
臨床実習の指導者講習会が開始されて、今年で三、四年ほど経つでしょうか。大きな変化としては、学生さんの成績をつける際の基準が「相対評価」ではなく「絶対評価」と示されたことはインパクトがあったのではないでしょうか。
指導者が学生さんをみて、この能力がまだまだ足りていないという事で点数をつけるのが相対評価。
実習開始したところから終了期間までの間に学生さん個人がどこまで変化があったのか、という所に重点を置かれるのが絶対評価です。
つまり絶対評価は【時間の経過にともなって何か変化をさせればOK】という事です。
今の理学療法士や作業療法士の実習で不合格になる場合というのは、よっぽどのケース。遅刻や提出物が多いとか、言葉遣いや身なりが普通と比べて悪い、とか。
つまり専門的な知識や技術については実習のはじめと比べて日に日に変化はあるものです。学生の方たちは、実習の合否に影響するのは「基本的態度」がほとんどと考えて良いとおもいます。
もし専門的な内容を成績に影響させるとしたら、最低でも登録理学療法士の保有者、個人的には認定理学療法士を取得している人が担当したほうが、現実的ですし、協会の未来にとって良いと思います。
結論としては、不合格となることはほぼなく、到達する目標も指導者が設定するというよりも、学生さん自身そして不合格の最終決定は養成校での話し合いにより決定すること。
学生の皆さんは、変に恐れることはせず、のびのびと学びを深めていきましょう。
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