筆者の紹介
経験年数12年目 回復期リハ病院→整形外科の一般病院→語学留学→現在は地方の総合病院に勤務。資格は、運動器認定理学療法士、骨粗鬆症マネージャー、住環境福祉コーディネーター2級、もちろん協会が指定する臨床実習指定講習会も受講済みです。リハ以外の資格は災害系を持ってます(DMATのロジスティックス、ICLSインストラクター)。
「ブラック」実習地は、ある
ぼくが免許を取得した10年前と比較すると「ブラック」実習地は年々減少傾向にあります。日本理学療法士協会が、実習地や実習指導者に対して、指定された研修会をうけるように推奨して、約4、5年前からでしょうか、各都道府県の理学療法、作業療法の協会が研修会を毎年実施しているからです。
しかし、この研修を受けたからといって指導者にも色々な人がいます。いまだに「学生さんはこう”あるべき”」、「理学療法士はこう”あるべき”」という理想が固まってしまい、それが行き過ぎた指導にむかわせてしまうのです。まして施設の中で学生さんの指導を行う人なんかは真面目な人が多いですから。
ここではそんな実習地の見分け方と対処方法を伝授していきますね。
見分け方①⚫指導者が話してばかりで、学生さん自身が話すことが少ない
実習は学生さんと指導者との対話がとても大切です。学生さんにとっては、臨床の知識や体験は学校では学べ得ないことがあることも事実です。しかし、得た情報をもとになにを考えて、どう行動するかのプロセスがとても大切です。
対処方法⚪デイリーノートを活用する
実際に実習時間内や見学中に学生さん自身が対話するのができない場合は、デイリーノートを活用しましょう。見学中に話せなかった内容についても、
見分け方②⚫症例報告が”重い”
症例報告が”重い”とはどういうことかというと、成績をつけるうえでの比重が重く、症例報告で成績がほぼ決まってしまうということです。なぜこのようなことになるのか。それは、成績をつけるのが”楽”だからです。症例報告はたいてい実習の終盤にあります。指導者は、この最後のイベントを重要視してさえいれば、成績がつけれますので、実習中は気を張ってなくて楽なのです。このような実習地は、プレゼンのためのレポートやパワーポイントを作成することを学生さんに求めてくる傾向にあります。これも”楽”に成績をつけれるからです。学生さんからしたら、実習期間中の”行動”も診てもらいたい方が多いのではないのでしょうか。
対処方法⚪症例報告は、情報”沢山”で勝ちにいく
成績をつけるうえで比重が大きいのであれば、それに逆行することなく、症例報告に全力を注ぎましょう。学生さんが症例報告で躓く箇所は、いくつかあるのですが、まずは症例さんの日々のことをたくさん”メモ”しましょう。情報が少なすぎて、文章が作れなくなることを回避するためです。おかしい箇所はあとで解釈を変更したり減らしたりすれば良いです。症例報告については、過去に記事としてまとめたことがあるのでぜひ参照してもらえたらと思います。パワーポイントを活用して、報告の全体を考えながら作成していくことがコツになります。
少しでも参考になったら嬉しいです。
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