ぼくが勤務している病院はそれなりの地方で、県内でも1位の高齢化率の約2万人ほどの市町村です。
医療DXなんか縁もゆかりもないかと思っていたら、入局された若い先生がその分野に興味があるみたいで、学会からも講演の依頼があるとかで、ぼくも勉強してみて理学療法士に影響あるっぽいことを考えてみました。
医療DXとは医療における「デジタルトランスフォーメーション」で、それによって国民が健康になったり、医療提供側にとってもメリットがあるそうです。政府から公表されている資料には医療DXのメリットについて毎回記載があります。
例えば、マイナンバーカードが健康保険証代わりになって便利とか、全国医療情報プラットフォームを構築して便利とか、電子カルテ情報の標準化で便利とか。こう言われても病院関係者としても1人の国民としてもいまいちパッとしないのが正直なところです。
ただ理学療法士として、少し気になったところは「全国医療情報プラットフォーム」です。
プラットフォームを構築によって患者さん自身が診療報酬明細(健保)や予防接種情報(自治体)、カルテ・電子処方箋(病院)がマイナポータル経由で閲覧可能になります。
そうなると普段診療で記入しているリハビリ内容なんかも患者さん自身で閲覧できるようになります。閲覧できる内容は全てではないかもしれませんが、遅かれ早かれやってくると思います。
これはとても良いことだと思います。普段行っているリハビリ内容に関してチェックや指摘がないにしても、気持ちの面でしっかりした文章を残さなければ、という心理がでてくると思います。文章をコピペしたりが難しくなりますし、患者説明については記載の義務がでてくると思います。
もう一つは、インフォームド・チョイスといって患者さん自身が医療を選択できるようになります。もしかすると僻地だからといって受けたい医療が受けれないといった問題も解決できるかもしれません。リハビリに対しても、遠隔の理学療法士が僻地の理学療法士にアドバイスしたりすることが可能となってくるかもしれません。
数年前に電子カルテが導入されて、その時は看護師さんたちから大ブーイングでしたが、今は問題なく運営されています。人間慣れってすごいですね〜
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